台風最中の祇園祭巡行
梅雨明け直後の猛暑、いかがお過ごしでしょうか?
先週は大型の台風11号が四国、関西地方に上陸しましたが、
皆さんのお住まいの近辺はいかがでしたか?
私は、台風が近づいている京都の実家へ行ってきました。
当初16日の予定でしたが、16日では台風の影響で難しいかもしれないと思い、
急きょ、15日の夕方に出発いたしました。
これが正解で、16日は朝から東京は土砂降りだったようですね。
京都は、この日はまだ時々小雨程度で、お陰様で、
宵山の祇園祭を見物しに出かけられました。
しかし、16日の夜から風が強くなり、
祇園祭の巡行が行われるかどうか、17日の朝5時半まで分かりませんでした。
この祇園祭、最も最近中止となったのは、
メインの四条通りの下を走る阪急京都線の地下鉄工事に伴い中止となった
1962年だそうです。
17日朝5時半、たぶん30年ぶりくらいに巡行を観に行こうと思っていた私は、
目が覚めてすぐにテレビをつけました。
祇園祭巡行は決行するとのこと。
台風が近づく中、あの背の高い鉾が、たくさんの人を乗せて練り歩くのは
危険も伴うのによく決行にしたな、と思いましたが、京都の人は案外、
それで当然と思っているようです。なぜなら、昔から
山鉾巡行は 小雨決行 大雨強行 と言われています。
どちらにしてもやりますよってこと。
実際、この7月16日という時期は、梅雨が明ける間際。
雨の確率は非常に高いはずなんです。
昔、雨上りの宵山、やっと上がって巡行、というのをよく覚えています。
とは言え、台風で危ぶまれたのは覚えがないですね。
朝の9時から始まる巡行。四条通りに順番に並び、動き出すのは10時ころから。
私は、最初の90度方向転換して北に向く四条河原町に向かいました。
雨のせいか、また、歩道を広げたせいか、四条通りは空いている、と思ったら甘かったです。
河原町に近づく手前100mほどのところで進まなくなりました。
京都の道はよく知っている私と友人は、少し戻り、1本北の錦小路を東へ。
河原町へ出て、四条河原町の交差点へ行ってみると、やはり凄い人だかりです。
交差点を東へ渡り、そこはもう、1時間も2時間も待ってる、という人たちばかり。
横入りはご法度なので、北へ上がり、なんとか四条河原町の交差点が見える位置を確保しました。
この交差点で90度方向転換する作業を「辻回し」と言います。
大きな車をつけた鉾には、「コンチキチン」のお囃子をする男性が
大勢載っています。これを90度方向を変えるのは大変です。
綱を引っ張るだけでは到底方向は変えられません。
そこで、この「辻回し」をするのです。
竹を縦に裂いて細長くしたものを外側の車の前にたくさん敷いていきます。
そして、水を打って竹とアスファルトの道路を濡らします。
準備が出来たら、二列に並んでいた引く人たちが、
鉾の前に立って乗っている男性二人のお扇子に合わせて、一気に引っ張るのです。
すると、一瞬にして、30度くらいでしょうか、ギギっと方向が変わるのです。
最初の長刀鉾が見えました。
しばらく停まっていたあと、上の説明の通り方向が変わると大歓声です。
3回目で、完全に北向き、いよいよ近づいてきました。
一番最初の鉾、長刀鉾には、その年のお稚児さんと、家来役のおつきの男の子が乗っています。
長刀鉾以外の鉾にはお稚児さんは人形なので、やはり長刀鉾を見ないと値打ちが半減です。
ちょうど、私の前あたりに差し掛かった時、
お稚児さんは、身を前に乗り出してお祓いのような仕草をしました。
その直前の写真がコレです。
我ながらよく撮れました!
残念ながら、今年の山鉾には、このように絨毯やタペストリーが濡れないように、
ビニールで覆われていました。
コンチキチンコンチキチン、
鐘の音は、やっぱり良いです!
このお囃子も、四条通りから、辻廻しで北に向いた瞬間から
テンポが速くなります。これを戻り囃子といいます。
鉾によっても、場所によっても曲やテンポが変わるのです。
雨の降り続く中でも、この祇園祭巡行が見られて幸せでした。
京都にずっと住んでいたら、きっと行っていないと思います。
そんなもんでしょうね。
ではまた(^.^)
junjun
先週は大型の台風11号が四国、関西地方に上陸しましたが、
皆さんのお住まいの近辺はいかがでしたか?
私は、台風が近づいている京都の実家へ行ってきました。
当初16日の予定でしたが、16日では台風の影響で難しいかもしれないと思い、
急きょ、15日の夕方に出発いたしました。
これが正解で、16日は朝から東京は土砂降りだったようですね。
京都は、この日はまだ時々小雨程度で、お陰様で、
宵山の祇園祭を見物しに出かけられました。
しかし、16日の夜から風が強くなり、
祇園祭の巡行が行われるかどうか、17日の朝5時半まで分かりませんでした。
この祇園祭、最も最近中止となったのは、
メインの四条通りの下を走る阪急京都線の地下鉄工事に伴い中止となった
1962年だそうです。
17日朝5時半、たぶん30年ぶりくらいに巡行を観に行こうと思っていた私は、
目が覚めてすぐにテレビをつけました。
祇園祭巡行は決行するとのこと。
台風が近づく中、あの背の高い鉾が、たくさんの人を乗せて練り歩くのは
危険も伴うのによく決行にしたな、と思いましたが、京都の人は案外、
それで当然と思っているようです。なぜなら、昔から
山鉾巡行は 小雨決行 大雨強行 と言われています。
どちらにしてもやりますよってこと。
実際、この7月16日という時期は、梅雨が明ける間際。
雨の確率は非常に高いはずなんです。
昔、雨上りの宵山、やっと上がって巡行、というのをよく覚えています。
とは言え、台風で危ぶまれたのは覚えがないですね。
朝の9時から始まる巡行。四条通りに順番に並び、動き出すのは10時ころから。
私は、最初の90度方向転換して北に向く四条河原町に向かいました。
雨のせいか、また、歩道を広げたせいか、四条通りは空いている、と思ったら甘かったです。
河原町に近づく手前100mほどのところで進まなくなりました。
京都の道はよく知っている私と友人は、少し戻り、1本北の錦小路を東へ。
河原町へ出て、四条河原町の交差点へ行ってみると、やはり凄い人だかりです。
交差点を東へ渡り、そこはもう、1時間も2時間も待ってる、という人たちばかり。
横入りはご法度なので、北へ上がり、なんとか四条河原町の交差点が見える位置を確保しました。
この交差点で90度方向転換する作業を「辻回し」と言います。
大きな車をつけた鉾には、「コンチキチン」のお囃子をする男性が
大勢載っています。これを90度方向を変えるのは大変です。
綱を引っ張るだけでは到底方向は変えられません。
そこで、この「辻回し」をするのです。
竹を縦に裂いて細長くしたものを外側の車の前にたくさん敷いていきます。
そして、水を打って竹とアスファルトの道路を濡らします。
準備が出来たら、二列に並んでいた引く人たちが、
鉾の前に立って乗っている男性二人のお扇子に合わせて、一気に引っ張るのです。
すると、一瞬にして、30度くらいでしょうか、ギギっと方向が変わるのです。
最初の長刀鉾が見えました。
しばらく停まっていたあと、上の説明の通り方向が変わると大歓声です。
3回目で、完全に北向き、いよいよ近づいてきました。
一番最初の鉾、長刀鉾には、その年のお稚児さんと、家来役のおつきの男の子が乗っています。
長刀鉾以外の鉾にはお稚児さんは人形なので、やはり長刀鉾を見ないと値打ちが半減です。
ちょうど、私の前あたりに差し掛かった時、
お稚児さんは、身を前に乗り出してお祓いのような仕草をしました。
その直前の写真がコレです。
我ながらよく撮れました!
残念ながら、今年の山鉾には、このように絨毯やタペストリーが濡れないように、
ビニールで覆われていました。
コンチキチンコンチキチン、
鐘の音は、やっぱり良いです!
このお囃子も、四条通りから、辻廻しで北に向いた瞬間から
テンポが速くなります。これを戻り囃子といいます。
鉾によっても、場所によっても曲やテンポが変わるのです。
雨の降り続く中でも、この祇園祭巡行が見られて幸せでした。
京都にずっと住んでいたら、きっと行っていないと思います。
そんなもんでしょうね。
ではまた(^.^)
junjun
- 2015.07.21 Tuesday
- From junjun
- 13:48
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- by junjun
ありがとうございます。行って見たくなりました。