フェルディナント・ホドラー展(Ferdinand Hodler)

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    昨日は、台風18号関東直撃も午前中に早まり、午後からは爽やかな秋晴れのオープニングとなり、
    ハッピーな午後でした。



    ホドラー?あまり馴染みのない画家と思ったのは私だけで、
    知る人ぞ知る19世紀末から20世紀初頭のスイスを代表する画家なのです。

    クレー・ジャコメッティといった後続するスイスの芸術家たちが、
    国外へ広く活動の場を求めたのに対し、ホドラーは生涯を通じ、
    母国にて大規模な室内装飾を数多く手がけ、身近なアルプスの風景を描き続けた
    彼は今なお「国民画家」として愛されます。

    1900年代の前半、彼の作品がスイス50フラン札や100フラン札の裏面に
    デザインされているのは国民から愛された当代一流の画家として認められたにほかならず、
    若いころそのお札を日常的に使用していたスイス国民にとっては画家自身のイメージを
    その死後今尚暮らしの中に刷り込んでいる証と申せます。

    芸術について画家自身が語っています。
    「自然の永遠なるものに形態を与え、その内的な美を明らかにすることが芸術である。
    芸術家は事物を眼に見えるようにすることにより自然を語る」・・・と。
    又画家は同じ視点から見たレマン湖やスイス・アルプスのユウグフラウ山を何度も
    繰り返し描いていますが、同時代の新印象派の画家たちやモンドリアンを思わせるところも
    ありますが、自然を一種のファンタジーに変えていこうとする点で
    異なった世界を私たちに示してくれているようです。

    他面、ムンクやドニを思わせる女性像には早くして両親・兄弟に先立たれた画家本人の
    魂が色濃く反映されているようです。
    見る人にさまざまな画家の生活と心の動きを強く与えずにおかないホドラー。
    芸術の全てを余すところなく伝えてくれ、
    画家ホドラーを、強く観る人に印象付けてくれた鮮やかな、
    この秋を象徴する展覧会でした。
    ー展覧会図録を参考にー

    フェルディナント・ホドラー展
    2014年10月7日(火)〜2015年1月12日(月)
    上野 国立西洋美術館にて
    http://hodler.jp/index.html


    K.M.


    昨日の夕焼け♬

     

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