フランス絵画の19世紀展

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    @Tです。

    久々にレビューです。

    さて、今回は―――――――――
    横浜市、横浜美術館で開催の「フランス絵画の19世紀展」

    島根県立美術館からの巡回展です。
    2009年6月12日から8月31日まで。


    この展覧会は保守的なアカデミズムをベースに新古典主義から印象派までの流れを紹介しています。
    作品数は約80点。横浜美術館の大きさから行っても、ちょうど良い作品数でしょう。
    約一時間で一応全ての展示作品を鑑賞することが可能だと思います(混雑していなければ)。





    展示構成は4部です。
    「アカデミスムの基盤 新古典主義の確立」
    「アダデミスム第一世代とロマン主義の台頭」
    「アカデミスム第二世代とレアリスムの広がり」
    「アカデミスム第三世代と印象派以後の展開」
    先にも書きましたが“アカデミスム”をベースに構成されています。




    では、順を追って。




    機屮▲デミスムの基盤 新古典主義の確立」

    この時代の主題は「宗教」「偶像」「神話」「文学」に重きを置かれていたので、細かいところまでそれぞれの作品テーマを理解するのは難しいかも知れません。
    しっかりと分かりやすい解説は付いていますが、あえて先に読まずに絵を観る事をお勧めします。
    で、何か良い!と思えればそれこそ良いと思うので、リラックスして観るといいと思います。


    この項でお勧めは・・・

    ・ダヴィッド「男性裸体習作」

    この展覧会で唯一頭の先から全て後ろ向き。
    と、言うことだけが理由ではなく・・・
    新古典主義の牽引者であるダヴィッドの作品だからという事です。

    こんな調子で次に行きましょう!




    供屮▲瀬妊潺好狢莪貔ぢ紊肇蹈泪鷦腟舛梁翔」

    全体を見てみると、テーマが変わったのが分かると思います。
    前項の新古典主義は保守的な流れです。それに対しロマン主義は革新的な流れです。
    ロマン主義はより内へ向けてたテーマとなります。

    描かれている内容が何か違うぞ!と感じるでしょう。


    さて、お勧めは・・・

    ・シェフェール「糸巻きのマルガレーテ」

    吸い込まれます。
    隅っこに展示されていたからかな、あまり人が周りにいなかったのも良かった。
    結構じっと見てられます。
    透明感のある絵です。


    そして、もう一点。

    ・ロベール「夏の寓意」

    一人一人の表情、動きを読み取り、ストーリを考えるといいですね。
    牛の表情がいいですよ。




    掘屮▲デミスム第二世代とレアリスムの広がり」

    ちゃんとアングルからの流れを感じられます。
    そして、さらに表現は前の時代から確実に変化を起こしています。


    ・ボートリー「真珠と波」

    いいですね。この作品も背中向けてるけど、顔はこちら向いています(笑)
    お尻付近の波の表現がいいです。
    ホワイトをチョコっと。
    近づいたり、離れたりしながら観てください!


    ・ジャンク・エンネル「牧歌」
    ・シャヴァンヌ「幻想」

    これらに展はこの項の中で特にすばらしい作品です。

    ジャンク・エンネル「牧歌」は二人の女性の配置の間がいいですね。静かな空間が表現されています。
    シャヴァンヌ「幻想」は他の出展作品(この項の)とは一線を画している感じがします。特に馬。観てください。ピカソにまで通じているように思えます。

    さぁ、この項の展示作品を見ていると、いよいよ表現方法が多様化されてくるぞ!という雰囲気が出てきます。




    検屮▲デミスム第三世代と印象派以後の展開」

    この項が一番好きかな。

    キッチリ流れに乗っかってます。そこからの発展が見て取れます。

    コメール「羊飼いへのお告げ」
    デュラン「ヘベ」
    コラン「フロレアル(花月)」
    レルミット「落穂ひろい」
    ルパージュ「干し草」
    ルドン「眼をとじて」
    カンサック「青春の泉」

    お勧め作品も最多です。
    特にルパージュ「干し草」の“手”。
    爪の先まで見事に描かれいます。
    また一瞬の空気の緩みを感じられる作品です。


    そしてカンサック「青春の泉」
    肌の質感、空間、透明な空気。静と動。静かな気持ちで見たい作品です。


    最後にはモネ、ルノワール、セザンヌとしっかり印象派も登場しています。
    ―――――――――――――――――――――――――――――――
    「フランス絵画の19世紀展」
    横浜市・横浜美術館で開催
    2009年6月12日金曜日から8月31日月曜日まで
    開館時間は10時〜18時まで
    毎週木曜日休館
    入館料は、一般=1,400円 大学、高校生=1,100円 中学生=800円 小学生以下=無料
    音声ガイダンス:500円
    駐車場:あり
    最寄り駅:みなとみらい線「みなとみらい駅」/JR「桜木町」
    ――――――――――――――◎今回のお勧め度⇒★★★★☆


    本当に、横浜美術館はちょうど良い広さだと思います。
    展示室にはソファーも丁度良い場所にあるから、それも鑑賞しやすい要因でしょう。

    常設展示も是非ご覧ください。
    絵画だけではなく、写真の展示室もあります。

    美術館を中心に、桜木町、みなとみらいのレジャーを計画されても良いと思いますよ!

    以上、@Tでした。

    加山又造展

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      どうも、@Tです。
      レビューです。

      さて、今回は―――――――――
      六本木、国立新美術館で開催中の「加山又造展」

      1月21日から3月2日までが東京開催
      4月17日から5月31日までが高松開催(高松市美術館)です。


















      加山又造は1927年京都で生まれて2004年に没しています。
      戦後日本画壇の重鎮であり、様々な様式を取り入れて制作をしました。
      また、日本画だけではなく陶芸や染め、水墨と幅広く手がけました。



      正直、よく知らない作家です(日本画壇の人をよく知らない・・・)。
      名前と作品をちょっと知っているぐらいの知識で観に行きました。
      なので、思い入れ、先入観無しのまっさらに近い状態です。


      構成は六部。
      初期のころから、陶芸、反物まで。
      ボリュームあります。

      第一章「動物たち、あるいは生きる悲しみ 様式化の試み」
      まず、言っておきましょう。「かっこいい」
      日本画の様式だった作品とは違います。
      シュールレアリズム的なイメージで表現されています。
      ゾウ、キリン、サイ、しま馬などの動物が、直線的に描かれています。
      平面的に構成された構図はグラフィカルでもあり、色彩と線の調和は画面にリズムを与え、観る者を引きこみます。

      正直、これだけで十分に思えました。

      第二章「時間と空間を超えて 無限の宇宙を求めて」
      屏風絵がメインです。
      第一章のインパクトが大きかったので、第二章はスルー気味です・・・


      第三章「線描の裸婦たち 永遠のエロティズム」
      表題通り「裸婦」だらけ。
      加山又造を代表するシリーズですが、私はあまり好みではありません。
      生々しすぎる感じを受けます。
      表情も好きではないですね・・・


      第四章「花鳥画の世界 いのちのかたち」
      日本画!屏風絵!というかんじです。
      ここもスルー気味・・・


      第五章「水墨画 色を超えた色」
      はい、きました!「ドーン!」

      この章、皆さん注目です。
      「月光波濤」
      特にこの作品の前では立ち止まりましょう。

      そして感じてください。
      そこに広がる「音」「光」「風」「空気」

      鳥肌立ちました。


      第六章「生活の中に生きる 美」
      正直、ここまで来ると疲れています・・・
      数が多いです。
      あー、こんな事もやっているんだ、器用なんだな、程度にしか感じなくなります。
      陶芸や反物、装飾品が好きな方はこの章をじっくりと見るようにしてください。



      加山又造の作品の移り変わりを一気に観ることのできるこの展覧会は、ボリュームたっぷりです。
      途中途中にソファーがありますので、休みながら時間をかけてご覧になることをお勧めします。
      また、人気があるようなので空いてはいません。
      ロッカーに荷物を預けて(100円は返ってきますから)時間に余裕を持って鑑賞しましょう。
      ―――――――――――――――――――――――――――――――
      「加山又造展」
      六本木・国立新美術館で開催中
      開館時間は10時〜18時まで
      毎週火曜日休館
      入館料は、一般=1,300円、大学900円、高校生=700円、中以下=無料。
      2009年3月2日まで。


      4月17日から5月31日までが高松開催(高松市美術館)です。
      ――――――――――――――◎今回のお勧め度⇒★★★☆☆


      @T的には第一章と第五章でお腹いっぱいの展覧会でした。


      さて、次回は「太田記念美術館」の「浮世絵」の事を書くと思います。
      以上@Tでした。
      でわでわ。

      神の雫の絵画は・・・

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        どうも、レビューじゃないけど@tです。

        日本テレビ系列で放映中の「神の雫」。
        第一回にはミレー「晩鐘」
        第四回には「モナ・リザ」

        どちらもプリハードの商品ですよ。

        どうしてテレビ局がプリハードを選んだか。

        そりゃね、とっても原画に近い再現性があるからです。

        ドラマの世界は、リアリティーを追求する世界。
        プリハードもその気持ちは一緒です。

        印刷ですけど、よりリアリティーを追及しています。


        そんな、プリハード。
        皆様に是非実感していただきたい。最高な品質、再現性を!!

        以上、@tでした!

        レビューはまた次回!!
        加山又造展について書きます。

        でわでわ。

        白洲次郎と白洲正子展

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          どうも、@Tです。
          皆さん今年もよろしくです。


          各美術館の今年の展覧会スケジュールがそろそろ出揃ってきます。
          昨年のフェルメール、ピカソのようなインパクトは無いようです。
          が、それぞれの館が特色のある、実に面白そうな展覧会を予定しています。
          皆さん、今年はお気に入りの美術館を見付けてみてはいかがですか?


          ではいってみましょう。
          2009年展覧会レビュー第一回目。


          さて、今回は―――――――――
          横浜市、そごう美術館で開催中の「白洲次郎と白洲正子展」

          1月2日から1月22日までと会期が短い展覧会です。

          占領下の日本。
          その混乱の中、日本の復興と講和独立をめざしてGHQとの折衝の矢面に立ち、米国側に「従順ならざる唯一の日本人」と言わしめた男、白洲次郎。21歳で英国ケンブリッジに学び、英国紳士としてのマナーと教養を身につけて、プリンシプルを信条に激動の時代を駆け抜けたその潔い生きざまは、数々のドラマを生み出しています。 一方、骨董蒐集や文筆活動において多彩な活躍をした白洲正子。樺山伯爵家の令嬢に生まれ、幼いころから能をたしなんで古典芸能に通じ――――そごう美術館「白洲次郎と白洲正子展」webサイト(http://www2.sogo-gogo.com/common/museum/archives/09/0102_shirasu/index.html)より一部抜粋


          要するに、白洲次郎の遺品と白洲正子の収集コレクションの展覧会。


          前半の3分の1ぐらいで白洲次郎の身に付けていたものや、当時使用していたもの展示と、白洲次郎が追い求めていた「ダンディズム」の説明があります。「日本国憲法」の草案など、戦後日本の歴史に重要な書物が展示されてました。白洲次郎は自らが没する前に、身の回りの物を焼却処分したそうなので、今展覧会に出展されているものはとても貴重なものです。


          後半のほとんどは白洲正子の収集した美術品が展示されています。
          日本の美を求めていたようで、着物、掛け軸、陶器が展示されています。
          @T的には陶器がよかったですね。


          展示最後の方には、次郎と正子が過ごした鶴川の武相荘が再現されています。また、娘のコメントと共に食事が再現されていました。


          @Tが今展で一番インパクトを受けたのは次郎の「遺言」です。
          「葬儀無用・戒名不用」とだけ書かれていました。
          先に書いたように身の回りの物を焼却処分したぐらいですから、自らが死した後に自らの形跡を残すのを嫌ったようです。
          これが次郎の「ダンディズム」だったのでしょう。
          遺言通り、葬儀無し、戒名無しだったようです。

          ちなみに、正子も同様に葬儀、戒名無しです。
          ―――――――――――――――――――――――――――――――
          「白洲次郎と白洲正子展」
          横浜市・そごう美術館で開催中
          開館時間は10時〜20時まで
          入館料は、一般=1,000円、大学800円、高校生=800円、中以下=無料。
          2009年1月22日まで。
          ――――――――――――――◎今回のお勧め度⇒★★★☆☆ (2.5)
          白洲次郎と白洲正子が生涯貫いた意志を感じる事が出来る、そんな展覧会でした。


          さて、次回は何を観にいこうか!
          こんなノリで今年もよろしくお願いします。

          以上@Tでした。
          でわでわ。


          セザンヌ主義 父と呼ばれる画家への礼賛

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            メリークリスマス。
            どうも、@Tです。

            もう年の瀬。
            プリハードは明日が仕事納めです。
            年始は2009年1月5日から営業します。


            では、いってみましょう。
            展覧会レビュー第五回。


            さて、今回は―――――――――
            横浜市・横浜市美術館で開催の
            「セザンヌ主義 父と呼ばれる画家への礼賛」

            11月15日から始まりました。

            「セザンヌが唯一の師である」
            とは、あのピカソの言葉。
            文字通り、ピカソはセザンヌから大きな影響を受けていました。
            セザンヌがいなかったら、ピカソはキュビズムに到達していなかったと言っても過言ではないでしょう。


            そんなセザンヌ。
            彼をここまでメインにした展覧会は記憶にありません。
            記憶になないだけかな、と思い調べました。
            あら、2007年にブリヂストンでやっていました。
            でも、今回は規模が違いますってことで・・・



            さてさて、観てきたのは23日。ちょうど会期中盤。
            そんなに混雑はしていませんでした。
            一日平均2000人が来場しているそうですが、そうかなぁって感じです。



            構成は「人物」⇒「風景」⇒「静物」

            全体的にセザンヌの作品の間に、それぞれ影響を受けたであろう作家のテーマに沿った作品も展示されています。

            これは意図的にセザンヌの作品の間に挟み、その影響のされっぷりを比較しやすくしようとしたのでしょうが、私には不評。
            かえって観づらいと感じました。観るリズムが狂うとでもいいましょうか・・・それがとても残念でした。



            さて、人物。

            この展覧会のポスターはいくつかのバリエーションがありますが、ことごとく全て人物です。

            なぜだろう?
            ご存知の方は教えてください。


            正直、セザンヌの人物はピンと来ないのです。
            セザンヌは「静物画」という先入観はないのですが、やっぱり今回観てもそう思いました。
            イメージを擬音で表すと「ぬぺっ」とした感じを受けます。


            ここまでだと、この展覧会@T的には面白くなかったのか?となりまね。

            しかし、ご安心を。
            「風景」から盛り上がります。


            さて「風景」
            明らかに「人物」よりも画面にリズムを感じることができます。
            これです、セザンヌは。

            3次元を2次元に直線と色で再現をする。
            まさしくキュビズム的な構成です。
            なぜ、ピカソやブラックがキュビズムに到達できたのかが垣間見れます!
            作品自体も絶妙な構成。
            「塗り残しがあって完成じてないじゃん」という言葉も聞こえましたがそれは意図的!と突っ込みを入れたくなりました。

            とても考え抜かれている、見事な構成です。

            そして「静物」
            この展覧会をご覧になっていない方は是非見つけてほしい。
            セザンヌの「静物」がなぜ特別なのか。

            セザンヌの後に生まれたキュビズムは3次元のものを2次元に表すと本当こうですよね、という表現です(ダ・ヴィンチ以降の一点透視図法を否定した技法です)。
            特にピカソの落書きのように見える(私はそうは見えないけど、一般的に)人物はその極みです。
            そのとらえ方の基礎がセザンヌ「静物画」です。


            「風景」同様、とても心地のよいリズムで描かれています。
            やっぱりリズムの良い作品は魅力的です。


            この展覧会をみて、改めて確信しました。
            @T的に、セザンヌはやっぱり「静物」と「風景」だな、と。


            「ピカソ」や「フェルメール」も良いけど「セザンヌ」を今年の〆にしてはどうでしょう!
            年内は31日までやっていますし、それも20時までですから。
            夕方から行って、セザンヌを見た後に8階のラウンジで夜景観るのもいいですよ。長居は禁物ですけど・・・
            ―――――――――――――――――――――――――――――――
            「セザンヌ主義 父と呼ばれる画家への礼賛」
            横浜市・横浜市美術館で開催中
            開館時間は10時〜18時まで(金曜、土曜、祝祭日の前日、11月23日、12月24〜31日は20時まで)
            入館料は、一般=1,400円、大学1,100円、高校生=800円、中以下=無料。
            2009年1月25日まで。
            ――――――――――――――――――◎今回のお勧め度⇒★★★☆☆

            今年のレビューは今回が最後です。

            今年は有名な作家の展覧会が多かったように感じます。
            そして、多くの方が美術館を訪れた事でしょう。
            これはとても良いことで、不況だ、といわれている今だからこそアートに触れる時間が必要なのではないでしょうか。

            しかし、とても残念なのが「鑑賞マナー」が悪い方が目につくということです。
            携帯電話を持ち込むのであれば「マナーモード」に必ずしてください。
            し忘れてしまい、万が一着信音がなってしまったら、通話せず切断。そして「マナーモード」に切り替えてください。そうしない方が殆どです。切断をするけど、また着信音が鳴り響く・・・電源を切らないのが悪いのに、何で今かけてくるんだ、と電話に怒っている方すらいるから驚きです。
            また、作品について感想を述べたり会話をすることは悪いことだとは思いませんが、声が大きすぎます。ご自分たちの部屋ではなく、パブリックな場所であるという事を再度認識する必要があると思います。
            最後に、お子様連れの場合。
            子供達には積極的にアートに触れてほしいと思います。
            が、しかし、手を離さないでください。
            柵によりかかったり、作品に触れようとしたりします。
            取り返しのつかないことになるのです。

            ★美術館で鑑賞するときの最低限の注意ポイント★
            ・携帯電話の電源を切りましょう
            ・鞄は極力ロッカーに預けましょう(お金は返ってきます)
            ・コートなどかさばる物も同様
            ・声のボリュームに注意しましょう
            ・会場内ガム、飴は食べてはいけません
            ・お子様の手をしっかりと握りましょう

            みんなで気を付けて、見やすい環境を作れば、もっとアートが身近になると思います!


            レビュー事態はスタートしてから1か月ちょっとでしたが、皆さん一年間ご愛読ありがとうございました。

            来年はそごう美術館(横浜市⇒また横浜!?)で2009年1月2日から開催の「白州次郎と白洲正子展」から再開します。

            以上、@Tでした。
            皆さん、良いお年を!

            でわでわ。


            巨匠 ピカソ

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              どうも、@Tです。
              展覧会レビュー第四回。

              さて、今回は―――――――――
              六本木・国立新美術館とサントリー美術館で開催の
              「巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡」「巨匠ピカソ 魂のレポート」

              10月4日から始まりました。

              私の神、ピカソの展覧会。
              ピカソは絶対外せない!
              という事でいってきました、六本木。

              今回は二館同時開催という、なんとも珍しい企画。
              いったいどんな感じの構成になっているのか、とても楽しみでした。


              まずは、自宅から電車乗り継ぎ楽な乃木坂に直結の「国立新美術館」へ。

              レセプション以外でいくのは久々です。
              乃木坂の美術館直結の出口が利用できます!

              ちょっと情報。
              代々木上原から千代田線の場合は一番後ろの車両。
              綾瀬から乗車の場合は一番前の車両が便利です。

              ロッカーに荷物を預けて会場へ!

              やっぱり混んでいます。
              予想通り。

              神!おじさん、久しぶり!!

              ピカソは一般的にキュビズム以降が日本では有名。
              だから「子供でも描ける」などと戯けたことを平気で言う人もいますけど・・・

              私がなぜピカソを神だと言ってしまうか、その答えが冒頭の三点。

              青の時代、赤の時代。

              古典を学び、"トテツモナイ"デッサンを描き、自分の父親が画家を辞めるきっかけを作ってしまうほどの画力。
              もう、私なんかからしたら神の領域です。

              ダ・ヴィンチとこの人は本当に天才なんですよ。

              さてさて、私がピカソおじさんをなぜ好きかはまた今度にして、展覧会。

              先に書きましたが、冒頭の三点。
              これがすべて。

              これ、じっくり見ないと後は無いのと同じです。

              なぜかって?

              それはこの三点がとても重要なのです。

              この後にはブラックと出会ってからのキュビズム、そしてシュールレアリズムと続きます。

              ここにたどり着くには、洗練されたデッサン力が必要です。
              それがあるからこそ、キュビズム、シュールレアリズムにピカソは展開できたのです。
              それを証明しているのが、この三点です。

              彫刻作品も展示され、膨大な量の作品たちを観覧しました。

              新美術館は天井が高いので、開放感があり、見やすかったです。



              新美術館を出て、ちょうどお昼ごはん時だったので、六本木交差点近くの路地にあるインドカレー屋でバイキング。
              後半もあるし、ちゃんと腹ごしらえです。


              おなかいっぱい。
              さて、東京ミッドタウンへ向かいます。

              あれ、並んでる・・・
              20分待ちですか!?
              久々に並んで入場です。

              青の時代から始まります。

              やっぱりキュビズムとシュールレアリズムが中心です。
              そして、2004年に近代美術館で開催されていた「躰とエロス」にきていた作品がチラホラ。

              入場制限のおかげで、混んでいるわりには結構ゆったり観覧できました。
              構成自体は、新美術館と同じか・・・


              とにかく、展示点数が多い!!
              一日かけてゆっくり観覧するのがbestです。
              途中でご飯食べて、お茶して、という感じで。

              でも、難点なのが、どちらもとても混んでいること。
              時間に余裕がある方は二日に分けて観覧するのがいいと思う。
              正直、ぐったりです。
              ボリュームありすぎ・・・
              出し惜しみしてもよいのでは?と思うほどでした。

              作品は最高。
              試みとしては面白いかも。
              でも混んでいて、見る環境としてはあまり良くないかも・・・
              それと、キュビズム以降を中心とした紹介ではなく、どっちか一館、どうせ二館共同開催なら、キュビズム以前の作品を中心にしても良かったのではないだろうか・・・
              同じような内容の展示を二館でやらなくてもな・・・と思いました。
              ―――――――――――――――――――――――――――――――
              「巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡」
              「巨匠ピカソ 魂のレポート」
              六本木・国立新美術館とサントリー美術館で開催中
              新美術館:
              開館時間は10時〜18時まで(金曜日は20時まで)
              入館料は、一般=1,500円、大学1,200円、高校生=800円、中以下=無料。

              サントリー美術館:
              開館時間は10時〜20時
              入館料は、一般=1,300円、大学1,000円、高校生=700円、中以下=無料。

              ピカソ割引:200円
              ピカソ共通券:一般2,200円 大学1,600円 高校1,000円

              12月14日まで。
              ――――――――――――――――――◎今回のお勧め度⇒★★★☆☆

              カタログ、画像左右間違え・・・
              ありえないでしょう・・・
              がっかり・・・

              次回は「セザンヌ主義」横浜美術館の予定です。


              以上、@Tでした。
              でわでわ。

              ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情

              0
                一日に2回も更新です。
                どうも、@Tです。


                展覧会レビュー第三回。


                さて、今回は―――――――――
                上野・国立西洋美術館で開催の「ヴィルヘルム・ハンマースホイ 
                静かなる詩情」

                9月30日から始まりました。
                正直、この展覧会までこの作家のことよく知らなかったし、作品を
                チャンと見たことありませんでした。
                そんな作家の作品にチラシを見ただけで一目惚れ。
                開催のお知らせを見たときから、絶対観覧したい!
                オープニングに行きたい!!
                と思っていたけど、オープニングには残念ながらいかれませんでした・・・


                運良く招待券を手に入れました。
                ということで、昨日11月21日が招待券が使える最終日。
                金曜日は素敵な事に20時までやっているんです。素敵。
                で、東郷青児美術館の後に行ってきました!



                ハンマースホイは1964年生まれのデンマークの画家です。
                ムンクとか、クリムトと同世代。
                後期印象派とかぶる位かな。

                この展覧会はロンドンで9月7日まで先行公開されて、その後に
                国立西洋美術館で開催されるという、ハンマースホイ最大の回顧展。
                日本でこれだけの規模で紹介されるのは初めてです。

                日本では知られていないので、空いているだろうと油断していたら、
                どうでしょう!結構観覧者は多いです。ロッカーは空きなし!
                仕方なくコートとかばんを持って入場です!


                一歩会場に入り、彼の作品を観た、その瞬間、世界に引き込まれました。
                やっぱり、この人の作品に惚れました。


                90点の作品が5つのテーマごとに展示されています。
                特徴は、後姿の人物(女性)像と誰もいない室内空間。

                現在、東京都美術館で展示されているフェルメールも室内空間を描く
                のが上手いですが、ハンマースホイはさらに洗練された空間だと思い
                ます。
                開いた扉の、さらに向こう側の空間を、フェルメールの作品よりもさ
                らに感じられるように思えました。

                光の使い方も抜群に上手い。
                青白いグレーの色彩で、鮮やかな、優しい光が描かれ、静かな誰もい
                ない室内が、観ている側の人間があたかもそこにいるかと錯覚するよ
                うに描かれています。


                素描も何点か展示されています。
                これも抜群!
                上手い!
                やっぱり、しっかりとしたデッサンがしっかりとした作品を生む。
                形をとるだけではない。空間を捉える感覚が抜群。

                で、やっぱり惚れるのがハーフトーン。
                全体がハーフトンで描かれています。
                それも少しくらめ。青みかかったグレー。
                大好きなグレー。
                北欧独特の空気感なのかな・・・


                後姿の女性。。。
                ナンだろう、この静寂。
                そんな中の落ち着き。

                以前から、女性の後姿を描きたいと思っていました。
                その理想が、目の前にありました。
                これだよ、これ。

                なんだろう、空間の捕らえ方、色使い、後姿。
                全てが私のお手本みたい。
                すばらしいです。


                大体一時間かけて全ての作品を堪能しました。

                この展覧会を期にハンマースホイがもっと紹介されて、印象派が活躍
                した時代と同じときに、これだけすばらしい作家がいたことを皆に知
                ってもらいたいと思いました。
                ―――――――――――――――――――――――――――――――
                「ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情」
                上野・国立西洋美術館で開催中
                開館時間は9時半〜17時半(金曜・土曜は20時まで)。
                入館料は、一般=1,500円、大学1,100円、高校生=700円、中以下=無料。
                12月7日まで。
                ――――――――――――――――――◎今回のお勧め度⇒★★★★★

                会期あとわずか!!
                この連休に行ってみてください!

                明日は六本木"ピカソ"づくしです。

                以上、@Tでした。

                でわでわ。

                丸紅コレクション展 −衣裳から絵画へ 美の競演

                0
                  皆さんお元気ですか、@Tです。
                  展覧会レビュー第2回です。


                  で、今回は―――――――――
                  東郷青児美術館記念美術館で開催の
                  「丸紅コレクション展 −衣裳から絵画へ 美の競演」

                  11月22日〜12月28日まで開催

                  昨日の11月21日に内覧会へ行ってきました。

                  新宿駅西口から損保ジャパン本社ビルへ。
                  展示は42階、パーティーは43階。
                  ということで、展示から先に。



                  展覧会は4つのテーマで構成されています。

                  まずは衣裳。
                  桃山時代ぐらいから昭和初期までの所蔵振袖が展示されています。
                  服飾関係の勉強をしていたり、興味のある人はいいかもしれません。
                  作られた当時は、もっと鮮やかな色合いだったんだろうなぁ〜。


                  その次は振袖の図案。
                  現代の抽象画に繋がるようなデザインです。
                  また、グラフィックやる人は観たらいいですね。


                  そして、半分を過ぎると、絵画の展示。
                  近代日本の絵画が展示されています。
                  フォービズムの作家が多いですね。

                  小磯良平のデッサン力、凄い!ため息がでるほど惚れ惚れ・・・
                  相原求一郎の作品を多分生ではじめてみたと思うけど、とてもいいですよ。


                  で、最後は西洋絵画。

                  唯一日本にある"ボッティチェリ"の作品が展示されています。
                  「美しきシモネッタ」

                  内覧会、パーティーの挨拶中だったのか、全然人がいなかったので
                  じっくり鑑賞。

                  でも、この作品のところだけ少々くらい・・・
                  ケースの中にある・・・
                  自分の顔が映っている・・・

                  正直、ボッティチェリよりもヴラマンクやルドン、ビュッフェ、
                  クールベのほうが・・・

                  特にブラマンクのタッチを観て欲しい!
                  解説にもあるけど、スピード感あふれるタッチは一見の価値ありです。
                  これは、インターネットなどにある画像じゃ分からないブラマンクの
                  凄さでしょう。ヴラマンク、なかなか紹介されないから、この機会に
                  観てみると良いと思います。


                  さて、一通り鑑賞してから43階、パーティー会場へ。
                  ぐるりと周りを見渡してみたら、多分自分が最年少・・・
                  挨拶をしたいな、と思っていた方を探したけどいらっしゃらず。


                  驚いたのは、食事!
                  キャビア、ローストビーフ、パスタ、何種類ものケーキとフルーツ。
                  おそらく今まででベスト3に入る豪華さでした。


                  展示総数は200点。よくこれだけ揃えたなぁ、と感心させられた
                  展覧会でした。
                  ――――――――――――――――――――――――――――――――
                  「丸紅コレクション展 −衣裳から絵画へ 美の競演」
                  新宿・東郷青児美術館記念美術館で開催中
                  開館時間は10時〜18時(金曜20時まで)。
                  入館料は、一般=1,000円、シルバー(65歳以上)=800円、
                       大学・高校生=650円、中・小学生以下=無料。
                  12月28日まで。
                  ―――――――――――――――◎今回のお勧め度⇒★★★☆☆(2.5です)

                  東郷青児美術館記念美術館にはゴッホ「ひまわり」があります。
                  常設展示ですので、是非行ってみてください!
                  高層階にある美術館ですから、夜景綺麗です。デートにも最適ですよ。


                  今回はこんな感じで。
                  @Tでした。

                  次回は、同日に観覧した「ヴェルヘルム・ハンマースホイ」です。

                  でわでわ。

                  アンドリュー・ワイエス 創造への道程

                  0
                    御無沙汰しています。
                    皆さんお元気ですか?
                    @Tです。

                    最近記事をUPしていませんでしたが、復活します。

                    この秋(もう冬?)から来年にかけて、東京近郊では大きな
                    企画展が開催されます。
                    その展示のオープニングや観覧記をUPしていきます。


                    さて、今回は―――――――――
                    渋谷・Bunkamuraで開催の「アンドリュー・ワイエス 創造への道程」

                    11月8日から始まりました。
                    そのオープニングに11月7日行ってきました。

                    まずは主賓の挨拶やら、主催者あいさつ。
                    そしてワイエス本人の展覧会に寄せたコメントがありました。

                    それらをそこそこ聞いて、会場へ!
                    混む前に入場しなければ!



                    今展は習作を中心に構成されています。
                    一つの作品が完成するまでの、それこそ道程です。


                    習作は鉛筆、水彩で紙に描かれていました。
                    いくつかのバリエーションで習作を描き、テンペラで本番を描いています。


                    その習作がとってもお洒落!
                    テンペラの作品よりも、習作の方が格好良くない!?

                    鉛筆の線、紙の白地の残し方、構図・・・
                    どれをとってもお洒落です。

                    「ほぇ〜」

                    次の作品を観て

                    「上手いな・・・」

                    こんな声にならない感想しか出ませんでした。
                    とにかくお洒落。


                    ここまで習作が多いと物足りない方もいるかもしれませんし、
                    習作は音楽に例えるとデモテープみたいなものなので、それをミセラ
                    レテモ・・・と感じる方もいるかもしれません。

                    でもね、しつこいですが、お洒落ですよ!

                    絵を勉強している方は、作品の構成の仕方などとても参考になります。
                    絵を観るのが好きな方は、一つの作品が出来るまでのバリエーションを
                    知ることができます。


                    観覧後はパーティーでワインを少々。
                    食べ物は無くなっていました・・・

                    Bunkamura











                    ※プライバシー保護のため加工しています。

                    大学院生の頃受講していたゼミの先生に挨拶
                    「会える気がしたんですよ、先生」
                    「銀座をぶらぶらしていればすぐ会えるよ」

                    そんなに頻繁には・・・また会場で・・・
                    何人かの方に挨拶をして、Bunkamuraをあとにしました。


                    ――――――――――――――――――――――――――――――――
                    「アンドリュー・ワイエス 創造への道程」
                    渋谷・Bunkamuraで開催中
                    開館時間は10時〜19時(金曜・土曜は21時まで)。
                    入館料は、一般=1,400円、大学・高校生=1,000円、中・小学生=700円。
                    12月23日まで。
                    ――――――――――――――――――◎今回のお勧め度⇒★★★★☆

                    以上、@Tでした。
                    でわでわ。


                    ワイエス必殺のドライブラッシュ!格好良い!
                    次の日、自分の教室で試してみました。結果は・・・ドンマイ。

                    フェルメール展

                    0
                      皆さん、お暑ぅーございます。@Tです。

                      昨日から始まりました「フェルメール展」の内覧会に土曜日行ってきました。

                      待ちに待った!フェルメール展です。
                      会期は12月14日まで、東京都美術館で開催です。


                      さてさて、さすがに人気のフェルメール。
                      内覧会なのに入場制限です。東山魁夷展以来。

                      この展覧会はフェルメールを主役としていますが、それよりも、同世代のデルフト派の作品のボリュームのほうが大きいです。

                      フェルメールが活躍をした時代、オランダの絵画は絶頂期を迎えます。レンブラントに影響を強く受けた技法で、日常の家庭の風景やデルフトの町を描きました。

                      フェルメールもその画家たちのうちの一人です。
                      デルフト派の作品はどの人のものもとても似ています。
                      中でも"ピーテル・デ・ホーホ"の作品(食糧貯蔵庫の女と子)はフェルメールと間違えられたほどです。実は、フェルメール、このデ・ホーホに影響を受けていて、彼がいなければフェルメールは生まれなかった、とまで言われています。

                      さてさて、あまり内容のことを書いてしまうと展覧会のネタバレになってしまうので、今後少しずつ小出しにしていきます。



                      この展覧会、とっても混むでしょう。
                      フェルメールの作品を観る、というよりも人を観ることになるかも知れません。。。
                      絵の前で立ち止まることが難しいのではないかと思います。
                      内覧会でもそうでしたから・・・
                      ねらい目としては、会期中盤の10月ごろ、平日の午前中!と予想します。


                      さて、今回は内覧会後のレセプションの話。
                      内覧会後には、ワインやら軽食の立食パーティーがあります。
                      で、そこで主催者の挨拶が行われます(内覧会前に挨拶して、レセプションはただの立食パーティーというケースも多々あります)。
                      内覧会の楽しみはこの立食パーティーにもあるんですけど、毎度毎度目にする光景があります。それは、わざわざ海外からきた美術館関係者が挨拶をしているのに、それを聴かず食べ物をあさってる方が目に付くことです。。。それも、静かにではなく。。。人を押しのけ。。。これにはさすがにガッカリします。挨拶始まる前までにキープできなかったなら、終わってからでも良いじゃんって思います。そりゃ、長い挨拶は退屈になってしまう気持ちもよく分かりますが。

                      観覧をする場合のマナーも混んでいれば混んでいるだけ目を覆うことがあります。
                      フェルメールの作品がこれだけの一度にこれだけの数が来ることはもう無いでしょう。
                      だから、とても混むでしょう。
                      だからこそ、周りの方にも気をつかって観覧をされることを望みます。
                      この展覧会、とても内容良いですから!!


                      観覧マナーや、この展覧会のこと、フェルメールの事はまた改めて書きたいと思います!

                      夏本番!
                      水分をしっかりとってくださいね!

                      以上、@Tでした。
                      であでわ。


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